みはる飯。🐶
2025/10/14 20:03:44
麺と卵で1000円。──その価格に少し躊躇して、なかなか手を出せずにいた。
先日お会いしたお客様と、たまたまラーメンの話になった。
「十三ならここが美味しい」と意気投合し、その事が頭に残っていた。
すっかり“麺の口”になってしまった私は、退勤後そのまま店へ向かった。
夕食時の店先には、すでに数組の行列。
列に並ぶ際は、まずLINEでの“待ち組登録”が必要なので注意が必要だ。
食券は、店員さんに声をかけられたタイミングで購入するシステム。
「冷やし」と「熱盛」が選べ、1.5玉までは同一料金。
迷わず『冷やし1.5玉』を選んだ。
30分ほど待って席に通されると、ほとんど間をおかずに着丼。
底に沈む塩だれ、丼いっぱいの太麺、そして色の濃い生卵。
とても潔い構成だ。
写真撮影は最小限に済ませ、箸で黄身を割り、底からぐるぐると混ぜ合わせて啜る。
──一言で言えば、のどごし。
シンプルだが、強烈なインパクトを残す体験だった。
香川の〇〇製麺所(映画のロケ地にもなった店)でうどんを食べたときの、あの「麺そのものの衝撃」を思い出した。
とにかく麺が美味しい。
ラーメンとしての“満足度”を求めるなら、評価は分かれるかもしれない。
だが、「大盛りパスタを心ゆくまで啜りたい」「具なし焼きそばの麺だけをわしわしかきこみたい」──
そんな欲求を存分に満たしてくれる。
特別大食いというわけではない私でも、1.5玉を選んで正解だったと思う。
永遠に続くかのようだった麺との対話は、一味唐辛子や別添えの出汁醤油で味変を楽しむうちに、唐突に終わりを迎える。
ご馳走様でした。
後にしてみれば、麺1玉にして〆ご飯という選択肢もあったが悔いはない。
帰り道、セブンイレブンに寄る。
オレンジ色のファイバードリンクは、罪悪感をやわらげる麻酔のようなものだ。

重たい胃を抱え、贖罪するように一駅分を歩いて帰った。

マッサージですっきりした帰りに、十三の名店でラーメンなどいかがでしょうか。
おすすめです。
(不定期更新、みはる飯。終)