パラレルワールド【後編】
2026/06/15 10:21:03
この日 おふたりめの殿方においても
私なりに精いっぱい 誠心誠意を込めて
心とカラダの 緊張とこわばりを
解きほぐし もみほぐして差し上げました。
十三の某ホテル。
お部屋の扉の鍵が自動で
ガチャン
と締まってしまえば
もうそこは ふたりだけの
誰にも知られない 異空間…
共に過ごすお時間の 一瞬一瞬に
全神経を集中させることで
殿方にとって "本当に" 気持ちの良いところが
おのずと 見え隠れしてきます。
それは決して こちらから押しつけるような
一方通行のものではなく
殿方にも 私の手指になぞられている感触や
私の肌の体温や吐息など あらゆるものに対しての
感覚を研ぎ澄ませていただくことにより
その瞬間にしか 育むことのできない
ふたりだけの 一体感が生まれ
快感は最大限のものとなります。
もみほぐしから オイルマッサージへと
密度が高まっていくのと平行するように
高まっていく 殿方の緊張と興奮に
私のカラダも 敏感に反応し
徐々に 熱を帯びてきます。
私と周波数を合わせてくださる
非常に敏感な殿方のおかげで
四つん這いの触診のお時間にも
かなりの情報をいただきましたので
温かいぬるぬるのローションを
仰向けになったカラダの陰部めがけて
まんべんなく とろり と垂らす頃にはもう
はたして 殿方のどの部分に どのように触れ
どれほどの刺激を与えたらよいのかが
手に取るように 私にはわかりました。
「ん…はぁ……おかしくなりそ…う…」
ベッドの上で身悶え カラダがよじれて
静寂の中で静かに 狂いそうなほど
敏感に感じている殿方の
内からドクドクと脈打つ裏筋の血流の感覚を
掌と指先で丁寧に感じとりながら
時に ぬるりと優しく柔らかく
時に きつく締めつける腟のような
絶妙な圧迫感を再現し
同時に陰嚢(いんのう)の感覚さえも
徐々に麻痺していくほどに
容赦なく刺激し 焦らし続けて……
最後にゆっくりとお風呂に浸かり
体を流して出てきた殿方は
まるでサウナで整ったかのように
清々しいお顔をしており
お肌もつるんとして
まるで若返ったかのよう。
「 つばきさんのおかげで、射精することよりもさらに気持ちいいこともあるのだということを、今日初めて知ることができました。 今夜は本当にぐっすりと眠れそうです。ありがとうございました。 」
いえいえ こちらこそ
私のことを信頼し 全身を委ねてくださり
また
殿方にとっての
未知なる扉を開かせていただき
誠にありがとうございました🌹
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現実世界を
そっと置き去りにし
一歩 十三に足を踏み入れれば
おのずと歓楽の渦に引き寄せられ
もはや現実は無力となり
ひとときが永遠であるかのように
感じられる場所が
そこには確かにあります。
"袖すり合うも他生の縁" とはいえども
本来であれば
道を歩いていたとしても
特に互いを目に留めることもなく
すれ違ってしまうどころか
そもそも出会うはずのない
性質のまったく異なる男と女が
この President Oasis では
現実とエロティズムとの絶妙な狭間で
ソフトでありながらディープな
ふたりだけの世界を創る。
この 十三 という街は
楽園でもなければ
桃源郷でも何でもありませんが
少なくとも
歓楽を求めて
十三の駅に降り立つ
男達にとっては
"ある選択" をすることにより
分岐してできた
もう一つの現実。
つまり
現実の世界とは別に
それと並行して存在している
もう一つの世界
《 パラレルワールド》なのでしょう。
